外国籍エンジニアを採用する企業の3つのパターン

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髙木早弥奈

グローバル採用コンサルタント

はじめに

昨今、エンジニアを採用することが難しくなっています。そんな中、海外に住む外国籍エンジニアを採用することが注目されています。

TokyoDevでは多くの日本企業が海外に住む外国籍エンジニアの採用を成功させています。

そこで本記事では、どんな会社が外国籍エンジニアを採用しているかを、企業のタイプ別にまとめました。

すでに外国籍エンジニアを雇用している企業にも、今後採用してみたいと考えている企業にも参考になればと思いますので、ぜひ読んでみてください。

外国籍エンジニアを採用している企業の3つのタイプ

TokyoDevでは常時50社ほどの企業が求人を掲載しており、累計するとこれまで150社以上の企業が活用しています。各社の実績を見ていると、海外のエンジニアを採用している企業は大きく分けると3つのタイプに分けられると考えます。

タイプ① 創業時からグローバルなエンジニアチームを持つスタートアップ企業

2022年には国内スタートアップへの投資額が9000億円を突破するなど、日本でもスタートアップの創業が加速しています。特にSaaS系企業への投資が増えているとされる一方、そういった企業の多くは日本の中小企業をメインターゲットとし、日本国内の市場を主戦場としています。

とはいえ日本の市場は縮小していくことが予想されています。そのため、創業時からグローバル市場を目指すスタートアップも少しずつ増えてきました。

最初から英語でUIを作ったり、Product Huntというシリコンバレーで生まれた世界最大のプロダクトのキュレーションサイトで商品をローンチして最初から海外でも認知を獲得していくなど、これまでとは違った動きが見られます。

このような戦略のための意思決定ができる企業は、多くの場合、経営陣の英語力が高いのが特徴です。創業時からグローバル市場を目指すのであれば、当然開発チームも日本人だけで構成される必要はなく、多国籍なチームを作るのは自然なことです。その場合、開発チームのコミュニケーションは英語で行われることになるため、外国籍エンジニアを採用する可能性が高くなります。英語を話せる日本人を採用する難易度のほうが高い場合があるからです。

また最近では経営陣に外国籍のメンバーが加わっているケースも珍しくありません。CTOやマネージャーが外国籍であれば、日本人だけを採用する必要性はさらに低くなります。もちろん言語的な問題で、組織の公用語が英語となるケースが多いでしょう。加えて、経営陣に外国籍のメンバーがいるということは、その会社が本気でグローバル市場を目指していることと同義ととらえられます。そのため、国籍に関わらず採用し多国籍な組織になることは自然なことでもあるのです。

タイプ②会社が成長するにしたがって外国籍エンジニアの採用を始める企業

タイプ①のようなスタートアップが増えてきたとはいえ、創業時からグローバル市場を目指す企業は決して多くはありません。最初は国内市場をターゲットにし、日本人エンジニアでチームを構成する企業が大半ではないでしょうか。

ですが、そういった企業も会社が成長するにしたがって、外国籍エンジニアを採用し始めることがよくあります。それは、初期に構成した日本人だけのエンジニアチームでは、会社の成長率やスピードを維持できなくなってくるからです。開発チームを大きくしたいということと、海外にも展開していきたいということが大きな理由となり、少しずつ外国籍エンジニアを採用し始めるケースが見られます。

とはいえ、はじめて外国籍エンジニアを採用する場合、何から始めればいいのかわからないかもしれません。よくあるケースですと、TokyoDevをはじめとした外国籍エンジニアをメインのターゲットとしているような求人サイトを利用したり、外国籍エンジニアの紹介に強い人材紹介会社に依頼するなどの方法が挙げられます。また、ビジネスSNSであるLinkedInを活用して、ダイレクトにエンジニアにアプローチをし採用するケースも見られます。

タイプ③海外の開発会社を買収 or 日本国外の支社を設立

これ以外の企業のタイプとして、海外の開発会社を買収したり、日本国外の支社を設立し開発チームを作る場合もあります。このタイプは日本で一定の成功を収めてから海外展開を開始する企業に見られるケースだと考えます。

これらに取り組む理由としては、タイプ②と同様、開発チームを大きくしたいということと海外に展開したいということが挙げられます。ただタイプ②では日本側でひとりずつ採用していかなければいけないのに対し、開発会社を買収したり、現地で多くのエンジニアを短期間で採用することが可能です。一部の国では労働コストが日本よりも低いため、コスト効率が良い場合もあります。

とはいえ、日本本社との距離がありマネジメントに苦戦されるケースもあるようです。中には日本人エンジニアが現地に張り付き、長期間直接的にマネジメントをすることで、うまくチームを立ち上げさせることもあります。

おわりに

外国籍エンジニアを採用し、国際色豊かなエンジニアチームを作る方法は企業ごとに異なります。

様々な国籍のエンジニアを集め、チームを構築してきた企業にはすばらしいノウハウが必ずあります。それを少しでも他の企業にも共有することができたら、よりイノベーションを生み出せる企業が増えていくのではないでしょうか。

TokyoDevでは今後、さまざまな企業の取り組みや事例を発信し、日本企業がグローバルエンジニアチームを作る支援していきたいと考えています。気になることやご質問があれば、ぜひお気軽にご連絡ください

著者について

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髙木早弥奈

グローバル採用コンサルタント

2019年から人材業界に携わっています。様々な国籍のソフトウェアエンジニアの日本での就職サポートを強みにしています。

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